Vingt-trois.

こんばんは。

 

大学ではこの間卒業式だったんですね。卒業された方、本当におめでとうございます。

メルボルンは秋。何となくSeptember という曲が似合う季節です。変なの。

 

エスプレッソマシンというあの大きな機械は、高圧で熱湯を出す機械です。エスプレッソはこれを使わないと抽出できません。だから仕事をしていると火傷なんて日常茶飯事です。ホワイトコーヒー(ラテとかカプチーノとか)のためのミルクを温める時は、スチームというのですが、金属製のジャグに入れたミルクを高温の蒸気で温めます。ミルクの一番おいしい温度は60~65℃、ミルクの甘みが一番感じられる温度。この温度は、スチームしているときにジャグを手で触って感覚で確かめます。「熱くて触り続けられない温度」が大体この温度です。

 

それにしても、手の感覚や皮膚の薄さは人によってまちまち。私がメルボルンでコーヒーを作り始めた頃、私は手の皮が薄かったのか、私が「触り続けられない温度」までスチームしたミルクはぬるいとマネージャーやお客さんに何度も言われました。毎日指先に軽い火傷をしちゃうくらいまで温めなきゃいけなかった。

 

ある日、自炊がめんどくさくてインスタントラーメンをつくって、よそったお椀をキッチンからテーブルまで運んだ時にふと思ったんです。

 

「こんなに熱いものは前まで全く持てなかったなぁ。」

 

その時に、ちょっと嬉しくなって、自分の成長を感じられた気がしたんです。でもその時までは気づかなかった。

 

私がこっちに来て自分の英語が伸びないことに悩んでいた時、心友が「いつか、ふとした時に自分の成長に気づく時が来るよ。」って言ってくれたけど、やっとそれが自分の肌で感じられた瞬間だった。だから覚えておきたい、きっと私の英語も、仕事のスキルも、変わりたいと思っている部分も、毎日頑張っていれば、気づいてなくても必ず成長していると。

 

今日は長々と書いてしまいました。読んでくれてありがとうございます。

 

今日もお疲れさまです。おやすみなさい。